AGAになると一生治らないのではないかと不安を感じている人がいるかもしれません。
どれだけ治療しても無駄ならば、治療することに意味があるのか疑問に思う人もいるでしょう。
そこで、AGAは一生治らないのかどうかについて説明します。
AGAの発症メカニズムについて
AGAが治るか治らないか理解するためには、発症メカニズムを知っておくことが大切です。
AGAは男性ホルモンであるテストステロンが5αリダクターゼの働きによってDHTになり、これがアンドロゲン受容体と結合して脱毛が促されることによって生じます。
したがって、男性ホルモンが悪さをすることで発症すると考えて良いです。
男性ホルモンが悪さをしてヘアサイクルが乱れてしまい、きちんと成長する前に抜け落ちる髪の毛が増えてしまうため、抜け毛や薄毛といった症状が出てしまい、最終的にはハゲてしまうのです。
AGA治療はあくまでも発症を食い止めるだけ
AGAというのは遺伝的な要素が大きく関わるとされています。
男性ホルモン受容体の感受性や5αリダクターゼの活性が遺伝に左右されるからです。
また、加齢によって髪の毛を成長させる細胞の機能が低下します。
これらの作用によって髪の毛を生やすための力が弱まってしまい薄毛が進行してしまうのがAGAです。
そして、AGA治療の基本は、薬によってAGAの進行を食い止めることです。
これ以上、AGAが進んでしまわないように薬の力によって5αリダクターゼの働きを抑えます。
さらに、髪の毛の発毛を促進する成分も薬によって摂取することで発毛をうながします。
これら2種類の薬の効果によって、AGAの症状が抑えられるのです。
つまり、AGAというのはあくまでもAGAの症状を抑えるのが基本であり、根本的にAGAを完治することは難しいです。
AGAの治療は一生続けていくことが大切
AGAの治療をしていて髪の毛が生えてきたからといって、薬を飲まなくなってしまうと、再び薄毛や抜け毛が進行してしまう可能性があります。
これはAGAを根本的に克服することは難しいからです。
治療によって今よりも状態が改善する可能性はあるのですが、一生AGAに悩まされない状態になるということはないのです。
この点をよく理解してこれからAGA治療に取り組むとよいでしょう。
AGA治療を受ける意味はある
AGAの治療を受けたとしても治ることがないならば意味がないと考える人がいるかもしれません。
しかし、AGAの症状をそのまま放置しておくと薄毛や抜け毛がどんどん進行します。
そうなると最終的にはハゲてしまい、そこから髪の毛を生やすのは難しくなります。
まだ髪の毛がある段階で早めに治療をしておくと、その状態をずっとキープすることができるのです。
わざわざ薄毛を進行させる意味はないため、やはりAGAの治療は意味があるといえるでしょう。
今はたいしたことがないと甘くみてはいけないのです。
AGAは進行性の病気であり、放置していても治ることはありません。
そのまま放置すると状態がどんどん悪化するだけです。
予防することも大切
男性であれば誰でもAGAになる可能性があると考えた方がよいです。
そのため、AGAが進行するまえに予防に努めることをおすすめします。
生活習慣を整えて、毎日しっかりとヘアケアをして、バランスのとれた食事をすることが大切です。
ストレス解消をして、無理をしないようにして、リラックスすることも重要です。
また、30代になったならば、AGAの症状が進行する可能性が高いため、頭皮や髪の毛の状態に注目しましょう。
少しでも変化があったならば、クリニックでチェックをしてもらえば、AGAの症状が出ているかどうかわかります。
早い段階で治療を開始できたならば、抜け毛や薄毛を防ぐことが可能です。
まとめ
AGAは基本的に治らないものであり、治療を続けないと進行するものです。
かといって、治療が無駄というわけではなく、薄毛や抜け毛を避けたいならばしっかりと治療するべきでしょう。
早めにAGAの治療に取り組むことをおすすめします。