筋トレをしている人にとっては筋肉痛は欠かせないものであり、筋肉痛がきると「トレーニングを頑張ったな!」という気持ちになります。
この筋肉痛に関しては、医学的・科学的にもまだ完全には解明されておらず、痛みの原因から筋肉の成長への貢献度については謎が多いとされています。
とはいえ、筋肉痛が起きれば少なくとも筋肉を正しく刺激できているということは間違いなさそうです。
では、この筋肉痛が中々治らない場合はどうすればいいのでしょうか?
今回は何かと謎の多い筋肉痛について考えていきます。
筋肉痛が治らない場合どうすればいい?
筋肉痛には2種類ある
筋肉痛には種類があり、即発性の筋肉痛と、遅発性のものがあります。
前者はトレーニングを行った直後や、早い場合にはその最中に生じるような筋肉痛のことであり、後者は運動した翌日や数日後に生じる筋肉痛のことを指します。
一般的に私達が普段経験する筋肉痛の殆どが遅発性のものであり、即発性の筋肉痛は運動中に筋肉に十分な酸素が供給されなかった場合に生じると言われています。
筋肉のサイズや運動習慣によって治る時間も変わる
筋トレをしたときはもちろんのこと、久しぶりに何かしらの運動をしたり、普段使わない筋肉を使った翌日には筋肉痛に襲われることがあります。
ジムでトレーニングをして、鍛えた筋肉に筋肉痛がきていれば嬉しいものですし、逆に何が原因で筋肉痛になっているのかわかならいという人もいるでしょう。
そんな筋肉痛ですが、軽いものから重度のものまであり、激しい筋肉痛の場合は身体を動かすのも辛く感じることがあります。
この筋肉痛ですが、どれくらいで回復するかというのは筋肉のサイズや運動習慣によって変わってきます。
サイズの大きい筋肉、特に下半身の筋肉などはしっかりとトレーニングを行った場合には長い人で1週間ほど筋肉痛が治らないという人もいます。
また、普段全く運動をしていないで、一念発起して筋トレを行ったというような人の場合でも、やはり1週間近く筋肉痛が治らないことがあります。
ですので、一概に筋肉痛が治るのはどれくらいの時間がかかるかということを結論付けることができません。
痛みの感覚と超回復を意識する
筋肉痛自体は怪我ではないので、筋肉痛のある状態でトレーニングを行っても特に問題はありません。
しかし、痛みを感じるということは何らかの不自然な状態が身体に起きているということを意味しますので、筋肉痛がある間は、その部位を鍛えるのは控えたほうが良いでしょう。
一昔前は、筋肉痛のある状態でトレーニングを行うことで更に筋肉を成長させられるとも言われていましたが、そこに科学的な根拠を見出すことはできません。
また、逆にトレーニングをして筋肉痛が来なかったからといって、同じ筋肉を連日鍛えるというのもやめたほうが良いでしょう。
筋肉を成長させるには、破壊と回復のサイクルを回していく必要があります。
鍛えた筋肉は繊維が破壊され、それが修復される過程で太く強い筋肉になっていきます。
ですので、その修復が完全になされない状態でトレーニングを行うと、回復が間に合わずどんどん繊維が破壊されていき、成長しないだけでなく怪我の原因にもなります。
怪我の可能性も考える
トレーニングをして筋肉痛がきたと思って過ごしているけれど、一向に治る気配がない、もしくは痛みが増しているという場合には、怪我の可能性を疑うことも重要です。
痛みを抱えている筋肉の箇所が不自然に腫れている場合には肉離れや筋断裂の可能性があります。
筋肉の片方の部分だけが痛い、腫れているという場合は上記の怪我の可能性がかなり高いといえます。
筋肉が炎症を起こしているだという可能性もありますが、全く痛みが引かないという場合には整形外科を受診することをおすすめします。
筋肉痛を緩和するには
筋肉痛が生じている間は運動をなるべく避けることが大事ですが、少しでも痛みから開放されたいという場合には、ケアを行うことも重要です。
血行は筋肉痛と密接な関係があり、血行を促進させることで筋肉痛の回復を早めることができると言われています。
血行を良くするには痛みが生じている部分を温めることが大事ですが、お風呂に入った時に冷やす→温めるということを繰り返すことで血管を拡張させることができ、血行を促進させることができるので、温めるだけでなく冷やすというアクションも加えるといいでしょう。
運動前後にストレッチを行うということも大事です。
筋肉が凝り固まった状態になってしまうと血行も悪くなり、筋肉痛の治りも悪くなります。
その他にもビタミン(特にB群)やたんぱく質を多めに摂取し、睡眠時間をしっかりと確保するということも大事です。
以上、筋肉痛に関して解説してきました。
筋肉痛は筋トレを行う人にとっては避けて通れないものであり、うまく付き合うことが大事です。
今回の内容を参考にして、無理なく身体を鍛えていきましょう。