筋肉をつけ、さらに脂肪を極限までにカットした状態で大会に挑むボディビルダーやフィジーク選手は、まさにダイエットのプロといえます。
自分は別に大会を目指しているわけじゃないとお考えの方でも、こうしたボディメイクの選手の採用しているダイエット方法は参考になる部分が大きく、効果的に脂肪を落とすことができます。
今回はボディビルダーやフィジーク選手が取り入れているダイエット方法について代表的なものを紹介していきます。
ボディメイクの選手が行うダイエット方法
ボディビルやフィジークの大会に臨む選手たちは、筋肉を残して脂肪を落とすことを目的として減量を行っています。
減量期は筋肉がどうしても落ちてしまいますが、それを最小限にとどめつつさらに脂肪をしっかり落とすということを目的とし、日々の食事を行っています。
以下では、実際に多くの選手が取り入れている食事手法について解説していきます。
ケトジェニックダイエット
ケトジェニックダイエットは最近人気を得ているダイエット手法であり、トップのボディビル選手、フィジーク選手が取り入れている手法です。
ケトジェニックダイエットをざっくり解説すると、「炭水化物を絶ち、脂質とたんぱく質をエネルギー源とする」という方式になります。
脂質を摂取してもOKというのがケトジェニックダイエットの特徴ですが、炭水化物(糖質)の摂取をほぼ0にすることによりケトーシス(ケトン体)という物質を使って身体を動かす原動力とします。
炭水化物の摂取を完全に断ち切るのではなく、1日のカロリー収支の中で5%ほどに留め、たんぱく質は全体の20%、残りを脂質で補うという形になります。
脂質を摂取すると太るというイメージが強いですが、炭水化物をカットすることで脂質をエネルギーとして使うようになり、効率的に脂肪を燃やすことができるようになります。
ケトジェニックダイエットのメリットはダイエット中でも脂質を摂取できるという点にあり、カロリー収支内であれば肉の脂身を食べても問題ありません。
注意が必要なのは、あくまでも「カロリー収支内で」脂質を摂取してOKということであり、好きなだけ肉を食らってもいいということではありません。
リーンゲインズダイエット
続いて紹介するのはリーンゲインズダイエットです。
あまり聞き馴染みの無いこのダイエット手法ですが、簡単に説明すると短時間でのファスティング(断食)と食事を繰り返すという内容になります。
基本的には1回の食事摂取から16時間を空け、次の食事を摂取していきます。
人間はグリコーゲンという糖質を活力として身体を動かしていますが、リーンゲインズによって断食時間を設けることで脂肪をエネルギーとして利用するようになります。
16時間という断食時間を維持できるのであれば、朝昼晩のどの食事を抜いても問題ありません。
また、断食後に行う食事ですが、収支内のカロリーであれば基本的には何を食べても問題ありません。
ボディビルダーやフィジーク選手は1日の間にこまめに食事をとる人がいますが、あまり食事に時間を割けないという人にはリーンゲインズダイエットはおすすめです。
ダイエット初心者はまずは試してみることが大事
ケトジェニックダイエットもリーンゲインズダイエットも、少しクセの強いダイエット手法ではあります。
科学的根拠に基づいた手法として実際の効果が実証されているものではありますが、ダイエット初心者の方が行うと挫折してしまうこともあります。
まずはあまりストイックになりすぎずに、今回紹介したダイエット方法が自分に合っているのかどうかを1週間くらいのスパンで試してみることをおすすめします。
トレーニングはしっかりと行うこと
今回紹介したダイエット手法は、トレーニングをしっかり行うことを前提としています。
トレーニングをせずとも脂肪を落とすことは可能ですが、しっかりと身体を動かしてエネルギーを使うことで脂肪をより効果的に燃やすことができます。
まとめ
ボディメイク選手が取り入れているダイエット方法について解説してきました。
トレーニングと食事を徹底させることが本当の意味での肉体改造になります。
あまり極端に追い込むことはせず、まずは無理のない範囲で行っていきながら身体を慣らしていきましょう.