男性型脱毛症のAGAに悩まされている人は多く、自分がなってしまうのではないかと不安を抱えている人もいるでしょう。
ただし、脱毛症はAGAだけではなく、他にもさまざまな種類があります。
そこで、脱毛症の1つであるひこう性脱毛症はAGAと何が違うのか解説しましょう。
AGAとは
AGAは男性型脱毛症のことであり、成人男性によくみられるものです。
髪の毛が薄くなってしまう進行性の病気であり、20~69歳男性の3人に1人がAGAになっているとされています。
主に頭頂部や前頭部、額の生え際に見られることが多いです。
原因としては、遺伝や男性ホルモンなどの影響です。
髪の毛がきちんと成長するまえに抜けてしまうため、薄毛や抜け毛の症状が見られるのが特徴です。
放置するとどんどん悪化してしまうため、早めに対処することが大切です。
仮にAGAが進行して薄毛になったとしても、毛包やうぶ毛が残っているならば、しっかりとケアすることによってそれらが太い毛に育つ可能性はあります。
そのため、諦めずに治療に取り組むべきでしょう。
ひこう性脱毛症とは
ひこう性脱毛症は頭全体に細かいフケが発生して、さらに毛髪が薄くなる病気のことです。
皮脂が分泌されて、頭皮に炎症が起きてしまい、その結果としてひこう性脱毛症になるとされています。
治療をするためには頭皮の炎症を抑えるための薬や皮脂の分泌を抑える薬を使用するのが一般的です。
炎症によってかゆみが発生することがあり、それを抑えるための薬が処方されることもあります。
頭皮に炎症が生じることによって、大量にフケが発生。
このフケが毛穴を閉ざしてしまい、これが原因となって抜け毛が起きてしまうのが原因の1つとされています。
フケが出てしまう原因としてはストレスや食生活の乱れ、男性ホルモンの異常、アレルギー体質などが考えられます。
カビによって引き起こされるケースも報告されています。
ひこう性脱毛症の症状がよく見られるのは額と頭です。
ただし、その他の部位に発生することもあり、発症すると髪の毛の成長が阻害されてしまいます。
その結果、細くてもろい毛が増えるようになり、髪の毛にボリュームがなくなっていくのです。
さらに進行すると最終的に髪の毛が抜けてしまいます。
実際にひこう性脱毛症に発症しているかどうかは、皮膚科などのクリニックで検査してもらうことでわかります。
場合によっては血液検査や皮膚の一部を採取して顕微鏡で観察するといった方法もおこなわれています。
AGAとひこう性脱毛症の見分け方
ひこう性脱毛症は脱毛症状が出るまえに大量のフケが発生する点が特徴です。
そのため、普段よりもかなり多くのフケが出てきたときには注意しましょう。
それが脱毛を引き起こす可能性があります。
一方、AGAの場合はフケが大量に生じるといった症状はあまりみられません。
徐々に少しずつ薄毛や抜け毛が増えていき症状が進行していくのが特徴です。
徐々に髪の毛が薄くなっていくようであれば、それはAGAの可能性が高いです。
いずれにしてもヘアケアが大切
AGAもひこう性脱毛症もクリニックで投薬を基本とした治療を受けることになります。
それだけではなく普段のヘアケアを見直すことも大切です。
特にひこう性脱毛症の場合はシャンプーが自分の頭皮に合っていないケースが多いです。
皮脂を取り除きすぎてしまい、過剰に皮脂が分泌されてひこう性脱毛症になることがあるからです。
あまり洗浄力の強くないシャンプーを使うことを心がけましょう。
また、1日になんどもシャンプーをすると洗いすぎてしまい頭皮の乾燥を引き起こしてそれがフケの原因となります。
基本的にシャンプーは1日に1回に留めるべきです。
まとめ
AGAとひこう性脱毛症の違いについてまとめました。大量のフケが生じてそれが脱毛を引き起こすのがひこう性脱毛症です。
一方、AGAは進行性の脱毛症であり、徐々に抜け毛や薄毛が進んでいきます。
2つの症状や原因の違いを理解して正しい治療を心がけましょう。