アンチエイジングという言葉は女性を中心に広く使われていますが、年齢を重ねるのは人間の宿命であり、当然男性も歳を重ねれば見た目や機能面での衰えは生じます。
女性だけがアンチエイジングに取り組むのではなく、男性も積極的に意識すべきであり、アンチエイジング=若作りは大きな間違いです。
男性が加齢により弱々しく見えてしまうのは、食欲や筋力などの身体的な機能低下がもちろん影響しますが、同じ年齢でも若くみえる人とそうでない人には「あるもの」の差が関係しています。
それが「男性ホルモン」です。
今回は男性のアンチエイジングの鍵を握る男性ホルモンについて、
・そもそも男性ホルモンとはなにか
・男性ホルモンがどのようなメリットをもたらしてくれるのか
・どうやって男性ホルモンを増やすか
を中心に解説していきます。
男性ホルモンとアンチエイジングの関係
男性ホルモンが少なくなることが、加齢による衰えに影響を与えます。
見た目の衰えの他にも機能面やモチベーションにも影響をもたらす男性ホルモンについて、以下解説していきます。
男性ホルモンとはなにか
男性ホルモンにはいくつか種類がありますが、その中でもメインの働きを担うホルモンが「テストステロン」と呼ばれるホルモンになります。
以下では、男性ホルモン=テストステロンという考えで解説を行っていきます。
男性ホルモンであるテストステロンは一体どのような働きを持つのでしょうか。
男性ホルモンというくらいなので、当然「男性らしさ」を演出するのに欠かせないホルモンであり、筋肉や骨格を男性らしく見せるホルモンとしてアンチエイジングに影響を及ぼします。
体格の他にも、男性ホルモンはモチベーションにも影響をもたらします。
テストステロン値が低い人は常に暗く、仕事やプライベートでも活力が無く、また思考もネガティブになりがちです。
一方でテストステロンが多い男性は何をするにも前向きで、仕事では新しいアイデアをバンバンだしたり、休日もアクティブに活動するなど年齢を感じさせない動きを見せます。
見た目への影響も強く、テストステロンが少ない人ほど加齢とともに老けた外見になる一方で、多い人はいつまでも若く見えます。
テストステロンのメリット
上記でも解説したように、テストステロンは男性がいつまでもアクティブでいるために必要不可欠なホルモンです。
テストステロンが多いと骨格がゴツゴツとした形になりますし、また女性を引きつける魅力を生み出してくれます。
テストステロンが多い=モテるというわけではありませんが、体格が引き締まり、また常に明るい印象をもたれることによって女性からの印象も良くなるので、間接的にテストステロンが貢献してくれます。
近年では男性更年期障害とよばれる疾患もしばしば語られるようになりましたが、まさにこれはテストステロンの減少が影響をもたらしています。
疲れが取れない、気持ちがどんよりしている、何となく体調が優れないという状態は、早い人で30代から生じるとも言われています。
こうした心身のコンディションを整える意味で、テストステロンが多さは重要です。
テストステロンの増やし方①生活習慣
テストステロンは加齢とともに減少していきますが、日々の生活の中で意識を変えることで量を維持したり、増やすことも可能です。
まずは簡単な方法として、生活習慣の見直しを図りましょう。
飲酒・喫煙の習慣がある人は、まずはこれらについて真剣にやめることを考えるべきです。
喫煙はテストステロンの量に影響を与えるとされており、また飲酒によって睡眠の質が妨げられ、それによってうまく男性ホルモンを分泌できないという状態になってしまいます。
また、飲酒は脂肪の分解を妨げることにも繋がり、間接的に肥満の原因になります。
脂肪が増えるほどテストステロンの量は減少していくので、やはり不規則な生活は改善していくべきです。
とはいってもいきなり断酒や禁煙をできる人は少ないので、量や頻度をへらすというところから始めましょう。
テストステロンの増やし方②筋トレする
テストステロンは筋トレをすることでも増やすことができます。
特にサイズの大きい筋肉を鍛えることによりその分泌量は高まるとされており、特にスクワットを行うことはテストステロンの量を増やす意味でも非常に重要です。
筋トレをしてテストステロン分泌量を増やす→筋肉がついてかっこよくなる→脂肪が減ってテストステロンの減少を防ぐことができるというようなサイクルを作ることが可能なので、まずは週に1回でも良いので身体を鍛えるという習慣を身に付けましょう。
ジョギングなどの有酸素運動も脂肪燃焼という意味で効果的なので、こちらもおすすめです。
テストステロンの増やし方③栄養面からのアプローチ
栄養摂取を意識することもテストステロンを増やすために重要です。
男性ホルモンを直接増やしてくれる栄養素として、亜鉛が挙げられます。
亜鉛は牡蠣などの貝類に多く含まれる栄養素で、テストステロン値を高める他にも精神面の安定や抜け毛予防にも効果があります。
そのほか、山芋にも男性ホルモンを上げる作用があり、ネギ科の野菜も効果的と言われています。
まとめ
以上、アンチエイジングの鍵を握る男性ホルモンについて解説してきました。
年齢は誰しもが重ねるものですが、日々の過ごし方を考えるだけで個人差は大きく現れます。
まずは良くない生活習慣を見直し、その上で運動習慣や食習慣を改善することにより確実に男性ホルモンを増やすことができます。
今回解説した内容を参考にして、まずはできるところから始めましょう!