肌に良い美容成分は多くありますが、アンチエイジングの代表的な成分として「EGF」を耳にすることも多いかと思います。
EGFが含まれる美容液やクリームは高級なものが多く効果も高そうですが、いったいどんな機能があるのか気になりますよね。
今回は、このEGFは、どのようなものなのか詳しく解説していきたいと思います。
EGFは新しい細胞の成長を促進する働きがある
EGFは、ペプチドと呼ばれるたんぱく質の一種で、日本語では上皮細胞成長因子と呼ばれ、肌の再生を促進する働きがあります。
唾液などにも含まれる体内にある成分で、細胞の受容体と結合しシグナルを出すことで、細胞分裂が促進され肌のターンオーバーの正常化、傷ついた肌の修復などを担います。
1962年にアメリカのスタンレー・コーエン博士に発見され、もともとは火傷などの皮膚再生分野で使われてきました。
現在は、レーザー治療後のアフターケアや、エレクトロポレーションなどの美容医療にも使われており、2005年には化粧品の成分としても厚生労働省から認可を受け、化粧品には「ヒトオリゴペプチド-1」の成分表示で記載されています。
EGFは数ある成長因子の中の一つ
EGFのような細胞の増殖を促進するタンパク質は、EGFだけではなく数多く見つかっており総称として成長因子と呼ばれています。
成長因子は数百種類とありますが、美容分野で有名な成長因子は以下のものがあげられます。
EGF
表皮細胞のターンオーバーを促進し肌を整える、血管新生、創傷治癒を促進。
FGF
真皮にある線維芽細胞成長因子でコラーゲンやエラスチンの生成を促進。
IGF
インスリン様成長因子。EGF・FGFの機能を高め、創傷治癒を促進。
TGF
上皮細胞や血管内皮の増殖、創傷治癒を促進。
この中でも、化粧品では、EGF、FGFの名前を目にすることが多いかと思いますが、EGFは表皮に働きかけ、FGFは真皮層にアプローチできる成分と覚えておきましょう。
EGFは加齢とともに分泌量が減少する
EGFは体内で作られますが、残念ながら加齢により製造量は減っていきます。
その分泌量は赤ちゃんの頃がピークとなりますが、25歳頃に急激に減少しピーク時の約半分に、40歳頃には1/3までに減少します。
そのため皮膚の再生能力が落ちターンオーバーが伸びてしまい、しみや、くすみ、など皮膚トラブルが起こりやすくなります。
EGF化粧品の選び方
年齢とともに減少してしまうEGFですが、化粧品に含まれている通り外部から補う事が出来ます。
アメリカでおこなわれた臨床実験では、EGFを60日間使用した後の細胞量が平均で284%促進されていることが確認されていまいます。
ですので、美容医療や、日々のスキンケアでEGFを補給することはアンチエイジングに大変有効です。
ですが、EGF配合のスキンケア用品の選択には注意点もあります。
どのような点に気を付ければよいのかというと、化粧品は配合量の表示が義務づけられておらず、有効成分が非常に少なくても、入っていさえすれば「〇〇配合」と記載することができるのです。
そのため、有効な量が含まれていない商品もあったりするんですよね。
では、どのような製品を選べばよいのかというと、日本EGF協会の認定を受けている商品がよいのではないでしょうか。
日本EGF協会のガイドラインには、有効なEGFの量を「1ml中に0.1μmg以上」と定めており、含有量、EGFの質ともにクリアーしている商品には日本EGF協会の認定を出しています。
民間の団体ですので、この認定がない商品は有効では無いという訳ではありませんが、ひとつの判断基準として有効です。
日本EGF協会認定の製品はEGFスタイルの美容液などがあり1000円から試すことができます。